ドイツのクリスマスのこと

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留学中の思い出を随分たくさん写真と共にご紹介してきました。そろそろねたも尽きてきたので、このブログも終わりにしようかと思いつつ、まだクリスマスのことを書いていませんでしたので、今日はクリスマス・イヴにちなんで、ドイツのクリスマスの事を一言。

写真はシュトゥットガルトのクリスマス・マーケットのものです。私が初めて現地で迎えたクリスマスに撮影しました。まあるい塔のような建物に蔦がはっているのは、シラー広場に面した中世からのお城で、この付近だけ戦火をまぬがれて原型を残している、と聞いています。

クリスマス・マーケットといっても、日本のクリスマス・セールのように24日のイヴおよび25日のプレゼント商戦とは違って、大抵23日くらいで終わります。この写真もその年のシュトゥットガルトのクリスマス・マーケットの最終日23日に撮影しました。

4枚目の写真もクリスマス・マーケットです。こうして種々の店の屋台の屋根には装飾が施されています。ここのお店は聖書の物語を題材にしているようでした。

クリスマス・マーケットではツリーのオーナメントやキャンドル、魔女のマスコット、クリスマスクッキーばかりでなく、鍋・金物、陶器、2枚目の写真に写っているバスケット(ドイツでは市場にもスーパーにもこういう籠を持っていって、買う物を入れてレジで支払って、そのままその籠で持ち帰ったりします。エコロジー対策にもなります。)またあたたかそうな毛糸のルームシューズやマフラー、帽子、靴下まで、ありとあらゆる生活雑貨が並びます。鍋など、来客の多いクリスマスを機に新しいものに買いかえるお客さんも多いようです。そしてもちろん、たくさんの屋台。あたためたワイン「グリューワイン」も寒い屋外のマーケットをまわって歩くには欠かせない、理にかなった飲み物です。これを飲んで冷える身体を火照らせて散策は続きます。(といってもさすがに長時間外だと足の指の先がかじかんでくるようでした。)

こうしてクリスマス・マーケットでクリスマス用品や新しいお鍋もそろえて、24日夜はクリスマス・イヴの礼拝、25日は第一クリスマス祝日で昼間の礼拝があったり、家族水入らずで過ごし、26日第2クリスマスはちょっと気楽になって、よそさまとお呼ばれしあったりして楽しいパーティー、ということが多いようです。このようにドイツでは25日と26日の2日間がクリスマス祝日としてカレンダーが赤い字になります。

3枚目の写真はシュトゥットガルトの郊外の街ルートヴィヒスブルクのクリスマス・マーケットで撮影しました。ライアー回しって言うのでしょうか、手回しで音の出る楽器をこうして回しているおじさんもいるのです。(シューベルトの「冬の旅」終曲を思い出します。)寒くて大変です・・・。

今年の私のクリスマスは、今日のお昼でぎりぎり締め切りの仕事を提出して、ひと段落、演奏会に来てくれていた近所の幼馴染のお友達に用意しておいたクリスマスらしいお菓子を届けたら、お昼寝中、そのあとで、今度は私が、このWちゃんからナント!!手作りの四角い大きなショートケーキをいただいてしまいました。イチゴには目がついていて、帽子も被って、サンタさんになっています。こんなショートケーキは初めて見ました!

今日のクリスマス・イヴ、我が家ではワインを開けて、楽しい食卓を終えたところです。猫たちは今日は静かに寝ています。サンタさんからのプレゼントをいい子にして待っているのかもしれません。

それでは、皆様、それぞれに、幸せなクリスマスでありますように。