2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

お国はどちら

ドイツは歴史的に複数の公国、もっと遡ると複数の民族の集まってできた国です。 バーデン・ヴュルッテンベルク州は、もともとこの州の土地にあったバーデン公国とヴュルッテンベルク公国の名をとった呼び名です。だから、だれも自分が「バーデン・ヴュルッテ…

浅草の風景

今日は、ドイツからいらしている先生のご家族が来日中につき、午後から浅草にご案内しました。道中、難しいご質問がたくさん私に投げかけられました。 ー浅草寺の本堂の柱や天井の枠などが朱色なのは何故なのか ー卍の印は何を意味するのか ーおみくじは一度…

太陽のあたたかさ

昨夜はきれいな星が出ていました。 今日はお天気もよく、外に出ると陽の光で背中がすぐにあたたまります。 太陽の力ってすごいですね。 地球が宇宙の星のひとつだということ、自分も大きな宇宙のなかのひとつの存在なのだということ、などなど、ふと思う瞬間…

ジュリアス・シーザーの思い出と共に

ジュリアス・シーザーがポンペイウスの骨壷を前にして、「昨日までの覇者も、今日はこうして塵となり骨壷におさめられるか」と、一人歌うシーンがあった。 これは中学か高校のときに暗記させられた平家物語の有名な次の部分にそっくりだ。 祗園精舎の鐘の声…

梅にうぐいす~ドイツリートの感性

朝、まだ起きる前に、窓の外から「ホー、ホケキョッ!」ときれいな声が聞こえます。うぐいすが鳴いているのです。紅梅も咲いています。いい季節です。家に居ながらにして、こうしてうぐいすの声も聞けるのは幸せす。 自然の音に耳を傾けることと、ドイツリー…

靖国通り散歩

昨日、市ヶ谷から靖国通りをひたすらに九段下方面に向かって歩いた。 昔の学校帰りの寄り道の楽しみだったシェ・リュイというジェラート屋さんに立ち寄ろうと思ったけれど、残念ながらもうなくなっていた。 それからcafe de crieがこの通りには何軒もあるこ…

太陽と土と

シエナの街は全体にレンガ色。シエナという赤土色の絵の具の色は、このシエナの土の成分から出るそうだ。真夏の太陽の下、この色の街を歩いた記憶は鮮烈で、折に触れて思い出す。 こんな所で生まれ、街で育ち、働いて人生を終える人もいるのだと思うと、自分…

ローマとシエナの街のシンボル

イタリアのシエナの街にはあちこちに、人間の二人の子供が狼のお乳を飲んでいる姿の像があります。これは、知る人ぞ知る伝説で、狼に育てられたというロムルスとレムスという双子の兄弟です。写真の右上、柱の上にもあります。これはシエナの街のドゥオーモ…