2018-01-01から1年間の記事一覧

雲間のお月さま~夢のあとに~

今年は今日9月24日(月・祝)が中秋の名月とのこと。雲が多めの今日はこんな写真が撮れそうな気がしてソワソワと何度も玄関の扉を開けて外に出て空を見上げていました。 そして、この雲間に現れた光明の世界!今、歌っているフォーレの<夢のあとにAprès un r…

詩人メーリケのお墓のことから

シュヴァーベン地方が生んだ歴史的な文学者に数えられるメーリケ。牧師であり、詩人であり、小説も書いた。ドイツリートにはヴォルフのメーリケ歌曲集もさることながら、それよりも先の時代、例えばシューマンにもメーリケの詩による名作が点在する。 次回の…

ノーベル文学賞とフォーレの歌曲

次回リサイタルのプログラムをシューマン、フォーレ、シューベルトの歌曲で組もうと思い、選曲がほぼ整ってきたところ。選曲の過程で候補曲を挙げながら、各曲の詩人についてもどんな人だったのだろう、と知りたくなるのも常なることです。 昨日はフォーレ(…

ショパンとシュトゥットガルト

私が留学していたシュトゥットガルトには、ドンピシャリこの街が出身、という歴史的作曲家はいなかったと思うが、それでも時に作曲家の人生の節目にこの街の名が記録されていることがある。 1864年、借金から逃れる旅の途上でシュトゥットガルトに滞在してい…

ホトトギスの花言葉

昨年、家の庭に突然ニョキッと姿を現した、私には非常にグロテスクに見えた、思えたこの花。こんなに立体的な花を見たことがないと思ったような・・・ 鳥がいろいろな植物の種を落として行くようで、自家で植えた覚えのないものがひょっこり出てくることはよ…

ドヴォルザークの《ジプシーの歌》

ドヴォルザークの《ジプシーの歌》op.55(全7曲)は独唱用のみならず、合唱用の編曲もあり親しまれている。また第4曲は〈母の教え給いし歌〉の題名で日本でも昔から名歌集などに取り入れられ、よく歌われている。 ところで、この曲集の第5曲〈弦を正しく調…

スペイン巡礼とオーヴェルニュ地方

いつか歩いてみたいと思う、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼の旅のルート。殉教したキリストの12使徒の一人、ヤコブの遺体がこの地で発見され、その上に大聖堂が建てられたところから、ここが聖地として巡礼者が目指す地となった。 …