2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『サムソンとダリラ』考

サン=サーンスのオペラ『サムソンとダリラ』には、誰でも知っているようなお馴染みのメロディーがある。ダリラのアリア「あなたの声に私の心は開く」である。音楽家ではない日本のご年配の方でも、この曲は、トマのオペラ『ミニョン』の「君よ知るや南の国(…

ベートーヴェン第8番に思う

先日、とあるコンサートで、ベートーヴェンの交響曲第8番を聴く機会があった。その 曲目解説に、この曲はベートーヴェンが夏の避暑地テプリッツに滞在した1812年7月から本格的に作曲が開始され、10月にリンツで完成された、とある。この夏のテープリッツで…

水戸光圀の塔@ドレメ通り

先の衣装博物館前の小さな庭に、何やら不思議なものを見つけました。大きな灯篭のように見えます。説明書きによると、これには徳川家の紋が入っており、水戸光圀(1628ー1700)の命により鋳造された塔、とあります。その後、高橋是清が赤坂の自宅に移し、さら…

衣装博物館@ドレメ通り

そのドレメ通りをさらに進んでゆくと、また左手に何やら古い装いの建物が見えてきました。これは杉野学園衣装博物館、とあります。 ミラノのスカラ座博物館で、舞台衣装の展示を見たことをふと思い出しました。日本にもこんなものがあったのですね・・・ここ…

ドレメ通り散策

目黒の駅近くに、通称ドレメ通り、という服飾学校校舎の並ぶ通りがあります。昔はドレメ、今は学校法人杉野学園が経営する杉野服飾大学、同短期大学が校舎を構えている様子です。そのドレメ通りを歩いていくと左側に写真のような洋館が見えて来ました。今時…

優雅なひととき@デパート

コンサート帰りに、半蔵門線の三越前駅がちょうど乗り換え駅となった。あそこは乗り換え時に一度改札を出ると、30分以内なら、出歩けてしまうので、つい地上の日本橋の風景を眺めてみたくなり、上へ上がった。日本橋を脇目に、三越本店前に差し掛かると、出…

6月11日はリヒャルト・シュトラウスの誕生日

6月11日はリヒャルト・シュトラウスの誕生日でした。毎年、何がしかのそんな誕生日情報に改めて気がつくのが常ですが、今年は、6月12日のリサイタルのプログラム最終ブロックを固めていたのは、リヒャルト・シュトラウスの歌曲でした。その前日11日…

王子稲荷のお狐さま伝説

私がよくリサイタルをさせていただく北とぴあは、東京都北区王子にあります。今ではJR京浜東北線のほか、東京メトロ南北線も通って、交通の便もよくなりました。この北とぴあには大ホールと小ホール、その他のサロン風の空間もあるようですが、私のリサイタ…