2012-01-01から1年間の記事一覧

赤とんぼに思う

今日、こんな赤とんぼがうちの戸口の側にとまっていました。ちょうど目の高さでびっくりしました。そう、思えばすでに11月も半ばを過ぎ、秋も深まりました。強い風が吹いているので、壁で休んでいたのでしょうか。私がとっさに写真に撮りたいと思い、携帯を…

「ナクソス島のアリアンナ」と作曲家たち

4月のリサイタルでプログラムに取り上げて演奏させていただいたハイドン作曲のソロカンタータ「ナクソス島のアリアンナ」は、リヒャルト・シュトラウスの同名のオペラ(ドイツ語なので、アリアンナはアリアドネとなる)で一番有名かもしれないが、今日、もう…

親子いろいろ

イタリア古典歌曲集で、ふと気がつけば、同じ姓の作曲家がいることに気づく。ボノンチーニだ。一人は"Deh, piu a me non v'ascondete"を作曲したGiovanni Maria Bononcini (1642-1678)、もうひとりはその息子で、"Per la gloria d'adorarvi"で有名なGiovanni…

希望の薔薇に

あれから、薔薇はいろいろな花を咲かせてくれています。 一つ花が終わるごとに、花柄を切る、という基本に忠実に切っていたら、すぐにその側から芽が出てきて、あっという間に、次の蕾がつくのです。写真はそれぞれ、2番目か3番目に咲いた花です。写真右は特…

バラの変貌

5月に華やかに咲いてくれた自称「ワーグナーローズ」が、今、また次の季節を迎えています。 今まで春と秋に咲いたことはありましたが、こんなにすぐに、また新たな芽を出して、つぼみと花をつけてくれるとは、驚きました。 これには少々わけ?もありました。…

アンゲリカ・カウフマン自画像との再会

先日、六本木の国立新美術館で開催中の大エルミタージュ美術館展を観に行きました。副題が「世紀の顔・西欧絵画の400年」となっており、16世紀のルネサンスから20世紀までのヨーロッパ絵画の歴史を追うような、興味深い展覧会でした。何よりも、いつ…

ベッティーナ・フォン・アルニムのこと

ドイツ文学の歴史に名を連ねる一人の健気な女性がいる。ベートーヴェンやゲーテの母、そしてゲーテ本人とも親交があり、後には娘を連れてデュッセルドルフのシューマン家を訪れたりしていたベッティーナ・フォン・アルニム(1785-1859)だ。 ドイツ文学で後期ロ…

ライプツィヒからの天使さま

ライプツィヒのゲヴァントハウスから日本に遣わされてきた音楽の天使(ふつうおじさんには使わないけれど・・・)とでもいったらよいだろうか、ドイツの音楽の伝統を一身に浴びながら音楽生活を送って来られたボッセ氏が、ゲヴァントハウス定年後は縁あって…

街のケーキ屋さん@吉祥寺

何と可愛らしいお店なのでしょう。吉祥寺駅から八幡宮前交差点についたところを左折、五日市街道を進んで成蹊学園に着くすぐ手前の左角に、一軒のケーキ屋さん。正確なお名前はA.K.Labo:patisserie+Cafe et Galerie。その名の通り、一階にはケーキやクッキ…

東京スカイツリーとワーグナー

今日になって、「東京スカイツリー5月22日開業」の文字が東武系列のポスターで目に留まりました。5月22日とは見覚えがあります。そうです、ワーグナーの誕生日だった日です! うちでバラがたくさん咲いたと喜んでいましたが、スカイツリー開業というビ…

ワーグナーの誕生日2012

今年のうちのバラさんが見事に咲いて、お花が長期間、色あせずにがんばっていると思ったら、今日は、ワーグナーの誕生日ではありませんか!学校で生徒のレッスン受講票に日付を書いていて、5.22に我ながら何やら記憶あり・・・、次の瞬間に思い出しまし…

バラと茶々丸~金環日食~

今朝は金環日食。 お庭に出て、遮光グラスで見えました。と、後ろを見ると、猫の茶々丸が何とまあ、まだ美しく咲いているいつものバラさんと、花の付き始めたラベンダーの小さな鉢の側で、太陽の方を拝むように座っているではありませんか! 金環日食による…

告別のとき

今日の朝は、フィッシャー・ディースカウさん死去のニュースがあった。昨日18日にお亡くなりになったそうである。 うちの6匹の猫たちが私の部屋でまさにお産の最中で次々と生まれて来たとき、氏が足を複雑骨折されたためマスタークラスは中止、というファック…

バラ~この人に注目!

今年咲いた6輪の花のうち、一番最後に開花した一輪の変遷に注目してみました。一枚目は10日、二枚目は13日、三枚目は16日に撮影したものです。これが同一人物とは信じられないかのような変身ぶり!なんて素敵なのでしょう。

バラ~色の変遷~

先日来のバラですが、まだこのように咲いています。左は13日に撮影、右は今日16日の撮影です。陽射しの差はありますが、バラの色は明らかに違います。咲き始めは、左の写真の一番右のバラのように明るいオレンジ、それが段々に、薄い朱色が混ざったような色…

夕べのバラ

昨日、朝になったらしおれた姿に、と書いたバラさんですが、その後、水をやり、夕方に眺めてみると、なんと!!!、まだこんな美しい姿で咲いているではありませんか。 花びらがしおれたように見えたのは、朝の太陽の光が強くて、少しクタッとくたびれていた…

昨晩のバラ

昨晩、撮影したバラです。まるでダリアのよう。背後に見えている咲き始めの姿は、よく花束でも見かけるものですが、これが数日(今回の場合は6日程度でした)のうちに、このように華麗な大輪の姿と化します。 今朝になってみると、すでにこの大輪のほうは、…

バラ咲き誇り

ついに、先日来のバラの鉢植えが、こんなに大輪揃いになりました。この咲き方は見事です! 今や、このバラさんがたは、私よりも早起きの家族の、写真のモデルを務めているようです。 すでに飼い主(私?)の手を離れたり・・・という感があります。美しいも…

バラ次々と

バラはその後、先頭をきって開花した大輪の一輪がすでに終わりの時期になり、バラの健康のため、その部分は名残が惜しまれましたが切り離しました。残りのロケットたちは、こうして順調に後に続いて開花していきます。 個々に可憐でかわいらしい顔を見せてく…

バラ、今日も元気に

バラが今日も元気に咲いています。満開の迫力もさることながら、咲き始めの風情も素敵。これが段々に花開いていくと、同じようにダリアのような大輪になるのですから、驚きです。バラの花びらは、玉ねぎのような構造なんですね、中に何枚も何枚も、あるので…

バラ、今日も華やかに

昨日来の大輪のバラ、今日は雨なので軒下にて撮影。雨の雫が宝石のよう。背後の蕾もいよいよ開き始めました!本当に華麗な姿。そして、香りもするのです!!万物は天からの贈り物、と教えられるようです。

ついに大輪のバラ

ついに今朝、起きてみると、バラが立派な姿を披露してくれていました!まさに「大輪のバラ」です。先日来、このブログでご紹介している今年第一号のバラさんです。 鉢植えのバラ、つまり、土に根付いているバラは、最初つぼみから咲き始め、日に日に徐々に開…

シューベルトの「野薔薇」のこと

やっぱりバラ、綺麗だなあ・・・後ろの蕾からもかすかに薄オレンジ色の花の兆しが見えています。 バラにぞっこん、ということで思い出すのは、有名なシューベルトの「野薔薇」。 この曲はゲーテの詩に作曲されたもので、内容は少年と、バラに喩えられた少女…

サハラの紅い砂

先日来の黄砂のニュースで、ふと思い出したことがある。 留学中、ある日、アパートから通りに出て歩き始めると、雪解け水だったか、雨上がりだったか、記憶が定かでないが、とにかく路上の水溜りに縁取りのように、紅いレンガ色のような色がついていた。何だ…

バラ育つ

昨日、蕾から姿を現したバラが、今日はこんな姿をしている。縦長の筒状に近い形から、だんだんと開花してゆく途上にある。切花と違って、このような鉢植えだと、これがダリアのように咲ききるところまで、長い期間、楽しむことができる。 こんなバラの姿を眺…

パガニーニの愛弟子シーヴォリ

先日、上野の芸大のイタリア人G先生の最終講義を聞きに行った。学生時代にイタリア語会話の授業などでお世話になった先生だ。この先生が、カミッロ・シーヴォリというイタリア、ジェノヴァ生まれの作曲家でヴァイオリニストのことを研究しておられたことは、…

ドイツのパンは芸術だ

ドイツで驚いたことの一つに、パン屋さんが多いことがある。長期留学以前に、夏休みを利用して初めてドイツの地を踏み、シューマンの故郷ツヴィカウを訪ねたときのこと。旧東独であったために、あまり近代化が進まなかったことが功を奏して、昔ながらのたた…

シュヴァーベンの詩人ユスティーヌス・ケルナー没後150年に

今年は、ドイツ、バーデン・ヴュルッテンベルク州が誇る詩人ユスティーヌス・ケルナー(1786-1862)の没後150年にあたる。 私がこの詩人を知っているのは、シューマンの歌曲にその詩が歌詞として取り上げられているからである。今年4月に「2012年 春に」と題…

マフラーはコートのお袖に

今年は日本も寒い冬になった。各地に大雪のニュースもある。 ドイツの冬を初めて経験したのは、長期滞在の留学でシュトゥットガルトに住んだときだ。それ以前に、夏や初秋に渡欧したことはあったが、コートを着る「冬」はそのときが初めての経験だった。 大…