バラの変貌

イメージ 15月に華やかに咲いてくれた自称「ワーグナーローズ」が、今、また次の季節を迎えています。
 
今まで春と秋に咲いたことはありましたが、こんなにすぐに、また新たな芽を出して、つぼみと花をつけてくれるとは、驚きました。
 
これには少々わけ?もありました。6月のある日、花も終わって、枝葉だけになったこの鉢植えをよ~く見ていると、葉っぱが穴だらけになって、どうやら虫に食べられていたようなのです。
 
ある日、目を凝らして、鉢を傾けながら、葉の裏を見てみると!!!、そこには緑色の葉と保護色の緑色をした、そうですね、太さ1ミリ、長さ1センチほどのシャクトリ虫のような虫がついているではありませんか!葉を食べていた犯人はこの方でした。そこで、他の葉を見てみると、居る居る、複数の葉にその虫が裏側で葉を食べていたのです。
 
植木バサミを持ってきて、虫のいる葉をすべて取り去ったところ、ほとんど禿山の一夜状態、鉢植えのバラの木は、すっかりスカスカ状態になってしまいました。
 
ところが、驚くのはその後です。数日もすると、赤い新芽が端々から現れてきて、あれよあれよという間に葉が生い茂り、本日、すでにこの写真のような状態にまで育ちました。葉を切ったことが、剪定の効果で、木をもう一度目覚めさせたようです。今咲いている、向かって左の枝のほか、一番右の枝、中央の枝にもそれぞれ、すでに一番てっぺんに、蕾が形作られています。
 
生命力に感動。私も次から次へとプロジェクトを打ち出せるようでなければ、と励まされます。もちろん、練習を欠かさない毎日です。何かがあるから練習する、というよりも、日ごろ歌っている日常があって、何かがやって来る、というものでしょう。
 
「よい声で歌っていれば、どっかから救いが来るわよ!」と、ある夏の短いドイツ再訪の後、日本へ帰る私の背中を押してくれた、ドイツでの恩師、ソプラノの往年のプリマドンナの言葉を思い出します。その後、来日された折には、綺麗なデパート高島屋が大層、お気に召されたご様子でした。制服姿のエレベーターガールにも感激されて、許可を得て、写真にも収めておいででした。