その他

歌舞伎観劇

昨日、来日中の旧知のドイツ人の知人とそのご友人と一緒に、歌舞伎座での8月公演初日を楽しんだ。これは本当に面白かった。本当に久しぶりの歌舞伎。まだ祖母が元気だった頃、母と三人で行ったことを思い出す。 演目は「こもちやまんば」と「権左と助十」。 …

セーヌ河畔で見た目にした絵葉書の絵

今夏話題のサティ展を観た。 ここで思いがけず、スランランの「ヴァンジャンヌの殺菌牛乳」広告ポスターの絵に再会。この赤い服を着た女の子がミルクを飲むところを、3匹の猫たちが下から見ている、という愛らしい絵は、有名だから見たことのある方は多いだ…

鐘の音

2011年の3.11の日から2年を迎えた。 テレビで大槌町のお寺(江岸寺)の様子が紹介されていた。 お寺といっても、津波と火災で本堂も鐘もなくなってしまって、今はプレハブだ。 そこに奈良の薬師寺から、人々からの寄付によりこのお寺のために再現された鐘が…

写真に撮らなかった風景

夜のグラーベン通りをシュテファン広場を背にして歩いていると、あまりカラフルではなく、むしろ普通の電球の色にほぼ統一された、美しいイルミネーション飾りを見上げて、とても優雅な気分になった。ふとお店の並びが途切れて、右に入る小道があった。そこ…

出迎えてくれた教会

日本から一人旅につき、荷物を持っての移動が出来るだけ楽な道筋を考える。ウィーンの空港から宿まで、電車、地下鉄を乗り継いで、最寄駅まで一番リーズナブルに行けるのだが、問題は乗り換え時にエスカレーターがない場合があり、階段に出くわしてしまうこ…

希望の薔薇に

あれから、薔薇はいろいろな花を咲かせてくれています。 一つ花が終わるごとに、花柄を切る、という基本に忠実に切っていたら、すぐにその側から芽が出てきて、あっという間に、次の蕾がつくのです。写真はそれぞれ、2番目か3番目に咲いた花です。写真右は特…

バラの変貌

5月に華やかに咲いてくれた自称「ワーグナーローズ」が、今、また次の季節を迎えています。 今まで春と秋に咲いたことはありましたが、こんなにすぐに、また新たな芽を出して、つぼみと花をつけてくれるとは、驚きました。 これには少々わけ?もありました。…

アンゲリカ・カウフマン自画像との再会

先日、六本木の国立新美術館で開催中の大エルミタージュ美術館展を観に行きました。副題が「世紀の顔・西欧絵画の400年」となっており、16世紀のルネサンスから20世紀までのヨーロッパ絵画の歴史を追うような、興味深い展覧会でした。何よりも、いつ…

告別のとき

今日の朝は、フィッシャー・ディースカウさん死去のニュースがあった。昨日18日にお亡くなりになったそうである。 うちの6匹の猫たちが私の部屋でまさにお産の最中で次々と生まれて来たとき、氏が足を複雑骨折されたためマスタークラスは中止、というファック…

セガンティーニとの再会

先日、東京新宿の損保ジャパンビルの中にある東郷青児美術館にて、セガンティーニの絵を見た。セガンティーニは私にとって、スイスへの旅と結びついて、思い出深い画家である。 以前にもこのブログに、ワイマールでの生き返るようなマスタークラス参加のあと…

阿武隈川に安達太良山

今日も都内のJRの中吊り広告にJRの「いざ東北」というポスターを見た。東北へ旅に出て、旅先で消費することも支援のひとつだ、という、なかなか宣伝上手なポスターだ。 そういう私もつい数日前、思い立って東北に行って帰ってきた。 新しい新幹線「はや…

外からの支援、内からの復興

ドイツでは、3月23日にシュトゥットガルトで日本の震災被害を支援するための、在シュトゥットガルトの4つのオーケストラ合同のチャリティーコンサートが行われた。この演奏会が計画されていることを事前に知ったとき、その対応の速さに驚かされたものだった…

学問、研究の光を絶やさずに~音楽も!~

今日は心理学三田会の年に一度の講座と総会・懇親会に参加した。(心理三田会とは慶応義塾大学文学部心理学専攻出身の卒業生~慶応では塾員と呼ぶ~の集い。年会費なし。卒業生は半ば自動的にこの会の会員となっている。卒業生の集いということで、教授陣も…

新しい生命~復興を願って~

庭の植木鉢に何時ともなしに芽を出して花を咲かせた小さな野草。多分、鳥が種を運んで来たのだろう。小さいのに精一杯上を向いて花を咲かせている。夕方になると花をしぼめるが、また翌日、太陽が出ると、同じように精一杯に咲く。 ラルフローレン社で、今回…

東北関東大震災に際して

2011年3月11日に起きた東北関東大震災に際し、地震、津波による被災者、被災地の方々に心よりお見舞い申し上げたいと思います。また、犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。そして、いまだ安否不明のすべての方々の生存、無事を祈るばかりです。…

ワーグナーの誕生日と薔薇

今日は、作曲家リヒャルト・ワーグナーの誕生日だ。机の上に飾ってある、ドレスデンみやげのワーグナーのマイセンの素焼きメダルを久しぶりに手にとって、ついた埃をはらったりしていたら、生年月日が1813年5月22日と書いてあった。今日だ! 先日の5月7日に…

うぐいすの声

昨日の朝、この春初めてうぐいすの声で目が覚めた。今日の朝も聞こえた。毎年、最初のうちは、「ケキョ、ケキョ」だけで「ホー」と長く伸ばすところがないときもある。でも今年は、初っ端からきちんと「ホーホケキョ」と定番どおりで聞こえた。もうどこかで練…

桜にヒヨドリ

桜の満開の木には、たくさんのヒヨドリが寄ってくる。花の蜜を吸っているのか、花を食べているのか、とにかくたくさんやってくる。名前のわりには大きな、地味な色の鳥だけれど、ちょうどカメラに収まってくれた。

日本の桜とシュレーバーガルテン

近くの自然豊かな公園にて、のどかに午後のひと時を過ごした。桜の木の下でピクニック。ここは日本。 ドイツのシュレーバーガルテンを思い出した。春、果樹の花が咲き出す復活祭のころから初夏にかけて、午後3時半にもなると妙に郊外に向かう道路が混雑する…

ロッシーニの誕生日2月29日

2月29日がやってきた。4年に1度の日。 イタリアの作曲家ロッシーニの誕生日でもある。 現在、入試シーズン。私が音楽大学を受験したとき、直前に風邪で熱を出した。当然、鼻も咳も出てきたから歌えない。毎日秒読みで、今日治るか、明日治るか、とはらはらし…

猫語はできますか

留学から帰って以来、ドイツ語での意思疎通のお手伝いを頼まれる事がよくあります。今日もそんな用件で電話が鳴りました。 それにしても今や、6匹の猫と暮らす身。そろそろ「猫語はできますか?」と依頼が来るのではないか、と思う今日この頃です。 実際、猫…

デンマークの豚、日本で

まだ行ったことのない、私の憧れの国のひとつデンマーク。 そのデンマーク産のものに、意外と身近で接していることには気づかないものです。 ロンドン、パリ、ミラノ、ニューヨークでもない、何となく遠いイメージの国デンマークからの輸入品に、日本でも簡…

夢の不思議

私はよく夢を見ます。 先日、ウルトラマンの監督として有名で、またその後、映画監督やオペラの演出で活躍された実相寺昭雄さんが大変惜しまれながらも逝去されました。私は実相寺先生が大学院のオペラ「魔笛」の演出をされたとき、たまたま童子3という役で…

牛、丑、ウシ、うし、USHI・・・

今日の日曜日、午前中はドイツ語で本を読み、そのまま続けてドイツ語で手紙を書きました。 午後、自転車で牧場まで牛を見に行きました。牛、牛、牛、たくさんいます。乳牛です。 横になりながら「モー、モー」なき続けている牛がいたので、近くまでいって、…

ヴェルディのお誕生日

10月10日はイタリアのオペラ作曲家ヴェルディの誕生日(1813年)です。今日、パラパラと本を読んでいたらそんなことが書いてありました。10月10日は確かうちでもなにかあったような・・・。 そう、私の家には猫が5匹います。この猫たちの母、また一匹にとっ…

お国はどちら

ドイツは歴史的に複数の公国、もっと遡ると複数の民族の集まってできた国です。 バーデン・ヴュルッテンベルク州は、もともとこの州の土地にあったバーデン公国とヴュルッテンベルク公国の名をとった呼び名です。だから、だれも自分が「バーデン・ヴュルッテ…

太陽のあたたかさ

昨夜はきれいな星が出ていました。 今日はお天気もよく、外に出ると陽の光で背中がすぐにあたたまります。 太陽の力ってすごいですね。 地球が宇宙の星のひとつだということ、自分も大きな宇宙のなかのひとつの存在なのだということ、などなど、ふと思う瞬間…

梅にうぐいす~ドイツリートの感性

朝、まだ起きる前に、窓の外から「ホー、ホケキョッ!」ときれいな声が聞こえます。うぐいすが鳴いているのです。紅梅も咲いています。いい季節です。家に居ながらにして、こうしてうぐいすの声も聞けるのは幸せす。 自然の音に耳を傾けることと、ドイツリー…

太陽と土と

シエナの街は全体にレンガ色。シエナという赤土色の絵の具の色は、このシエナの土の成分から出るそうだ。真夏の太陽の下、この色の街を歩いた記憶は鮮烈で、折に触れて思い出す。 こんな所で生まれ、街で育ち、働いて人生を終える人もいるのだと思うと、自分…

ローマとシエナの街のシンボル

イタリアのシエナの街にはあちこちに、人間の二人の子供が狼のお乳を飲んでいる姿の像があります。これは、知る人ぞ知る伝説で、狼に育てられたというロムルスとレムスという双子の兄弟です。写真の右上、柱の上にもあります。これはシエナの街のドゥオーモ…