ワーグナーの誕生日と薔薇

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今日は、作曲家リヒャルト・ワーグナーの誕生日だ。机の上に飾ってある、ドレスデンみやげのワーグナーのマイセンの素焼きメダルを久しぶりに手にとって、ついた埃をはらったりしていたら、生年月日が1813年5月22日と書いてあった。今日だ!

先日の5月7日に続いて、今度はワーグナーの誕生日がやってきた。ワーグナーも私には不思議なご縁のある作曲家だ。

学生時代に勉強したレパートリーにワーグナーは殆ど入っていなかったが、近年ワーグナー・オペラの小さな役を務める機会があった。今年もいわばその再演(一部)の舞台もある。

昨年の私のささやかなワーグナー・デビューの折に、ベルギーの演出家の方から皆で一輪づついただいた薔薇は、私の机の上の水差しの中で、新芽を出し、その後、庭の植木鉢に根付いて、一年以上たった今になって、緑の葉がにぎやかについてきた。このままいくと、そのうちに花も咲くかもしれない、そんな勢いだ。

思えば私が歌ってきたいろいろな作曲家の歌には、薔薇をテーマにしたものが少なくなかった。ドイツものに限らない。ベルリオーズの「薔薇の精」というフランス語の歌もあった。薔薇は、クレオパトラがその花びらをお風呂に浮かせて入浴したという逸話にはじまり、古今東西、人々のファンタジーを育ててきた美しい花の女王だ。