#絵画

ファン・ダイクのこと

そのベルギーの知人のお話の中に、現在お住まいの地域について、堤防(dike←英語)の上にある街で、云々、という説明を聞きながら、ファン・ダイクの名を思わず口に出した私。あれと同じダイクですか?と(笑)。確かその昔にベルギーを案内して下さった折、…

セガンティーニとの再会

先日、東京新宿の損保ジャパンビルの中にある東郷青児美術館にて、セガンティーニの絵を見た。セガンティーニは私にとって、スイスへの旅と結びついて、思い出深い画家である。 以前にもこのブログに、ワイマールでの生き返るようなマスタークラス参加のあと…

ムンクの色彩

ムンク展。 色が鮮やかですばらしい。 いつだったか流行にもなったムンクの「叫び」、として知っていたのとは違う、鮮やかな陽光の世界もあることを知った。そして、出口近くのショップに並ぶどの絵葉書を見ても、オリジナルで見た色と違うので、とてもその…

ワトーの絵「シテール島への船出」

ワトーの有名な絵に、「シテール島への船出」というのがあります。この絵からドビュッシーは「喜びの島」の作曲のヒントを得た、という説も聞かれます。このワトーの絵はルーブル美術館にある1717年ものが有名です。 ところで、ベルリンのシャルロッテンブル…

日本画家、鈴木皐雲 (1900~1948) のこと

私の母方の祖父は日本画の画家で、雅号を鈴木皐雲(すずき・こううん)といった。気質の穏かな静かな人だったが、47歳のとき脳溢血で倒れ、その日のうちに亡くなったそうだ。だから私は祖父に会ったことがない。祖母の家には羽織袴姿の祖父の写真がいつも飾…

薔薇と聖母子

「マリア、少年キリスト(そう命名されている通り、幼児キリストより大きくなっている!)に薔薇の花で編まれた王冠を授ける」(画家:ザニーノ・ディ・ピエトロ、フランスのジョヴァニと呼ばれた。1448年以前に没。) のどかな野で戯れる母子の後ろの左右に…