東京スカイツリーとワーグナー
今日は新国立劇場で、昨年バイロイトで同役を歌った歌手を迎えての「ローエングリン」初日のはず。夕方の地震は、公演の最中か、休憩時間だったことでしょう。この作品中には有名な結婚行進曲もあり、楽しめます。結婚行進曲といえば、もう1曲有名なものにメンデルスゾーン作曲の曲があります。そちらは、もう少し煌びやかな感じの音楽になっています。
塔といえば、現代都市文明の象徴のようであり、パリのエッフェル塔が何よりも思い出されます。1889年の万国博覧会のために造られたものです。パリに憧れ、パリで活躍を願ったワーグナーでしたが、あまり成功せず、ドイツに戻り、その後いよいよ本格的な創作活動が始まりました。1883年にヴェニスに没した彼は、あと数年の差で、エッフェル塔は見ていませんでした。ちょうど古きよき時代の終焉の時期であったのかもしれません。