メサイア in 明治学院チャペル

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今までにも演奏会を聞きに行ったことのあった白金台の明治学院チャペル。歴史に残る建物であることは前に記事に書いた。この3月、明治学院バッハ・アカデミーのメサイア演奏会でアルトのソロを歌わせていただき、数日間、このチャペルに通った。私にとっての、いわば「東京メサイア週間」となった。

私はキリスト教の中学、高校の出身なので、毎朝の礼拝で讃美歌を歌う習慣もあったけれど、その6年間以外はあまり教会と馴染みがない。ドイツに行って、急にプロテスタントの文化にじかに触れて、何年も前の自分の中学、高校時代の体験と時空を越えて重なるような不思議な気持ちがしたものだった。

今、東京で、本格的な教会音楽を、純粋なチャペルで聞くことのできる機会はそうないように思う。これからもこの歴史あるチャペルですばらしい音楽が鳴り響くように願っていよう。

ドイツで、教会の演奏会の日、開演前や休憩時間に、教会前の広場に人々が集まって歓談していた風景を、ふと思い出した。

生活の中に教会があり、そこに芸術もある、なんて素敵なことだろう。