イタリアへの憧れ

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先日、日本で旧知の師を訪ねたところ、ご夫妻でおもてなしいただき、ワインまでご馳走になってしまいました。ひとつはトスカーナ地方の街モンテプルチャーノの近くの丘のワイン、モンテプルチャーノ・ダブルッツォ(Montepurciano d'Abruzzo)、もうひとつはシチリアのワインでコルボ(Corbo)といいました。

イタリア、それはドイツの文芸に携わった人たちにとっても代々、憧れの土地でありました。古くはギリシアやローマの神話の神々のいた土地でもあり、その遺跡もあり、ヨーロッパ文化のルーツのある土地だからでしょう。そして明るい太陽と海。ゲーテもハイネも、その詩にイタリアのことが出てこないことはありません。

写真は、留学中の友人と一緒に、猛暑の夏に出かけ行ったモンテプルチャーノという街の写真です。昼間はすごい陽射しですが、高台にある街なので、夜になると涼やかな風が吹き、心地よいものでした。

こうしてブログで写真を紹介していると、まるで私は年中旅をしているようですが、旅は私の生活の氷山の一角のまた一角、いつもほんの一瞬のことなのです。でも旅の光景がこうして鮮明に記憶に刻まれていて、私に英気を与え続けてくれます。

人生って不思議なものですね。

かくいう私は幼少のころ外国にいて、来る日本映画といえば「寅さん(男はつらいよ)」ばかり。映画「寅さん」を故郷からの便りのように見て育ちました。私にとって永遠に愛すべき映画です。