そしてシューマン夫妻のお墓も

イメージ 1

作曲家で、文筆家、指揮者でもあったロベルト・シューマンと、当時の国際的ピアニスト、クラーラ・シューマンもこのボンのフリードホーフに眠っています。写真の縦に立っている部分はロベルトを記念する墓石、下の花壇に置かれている小さな墓石は、ロベルトより40年くらい長生きしたクラーラのものです。

この二人は、クラーラの父の反対を受け、裁判まで起こして争った末に結婚したのですが、結婚生活は、子沢山であったとはいえ、必ずしも幸せなことばかりではなく、多くの波乱を含んでいたと言われています。同じ家の中に二人の独立した音楽家がいて、なおかつ男と女として共存する、ということはなかなか簡単ではなかったようです。

それでも、現代にも音楽家同志の素敵なご夫婦もいらっしゃることですから、秘訣をうかがいたいものです。

このお墓を私は今までに2度訪ねたことがあります。ちょうど墓地内の小道が出会う小さな広場に面していて、水飲み場があって、ベンチも置いてありますので、お墓を眺め、鳥のさえずりを聞きながら、木漏れ日を浴びる事のできる、オアシスのような空間になっていました。色とりどりのお花もきれいです。

他人事ながら、二人で一緒のお墓に入って、終わりよければすべてよし、と思えてしまうのでした。もちろん最初もよかったのでしょう。ライプツィヒで新婚時代を過ごした夫妻の家も、現在では公開されています。