シューマンの仕事部屋からの眺め

イメージ 1ライプツィヒシューマンハウスの続きです。この空間はシューマンの仕事場だったお部屋です。当時の面影はなく、がらんとした内装で、おかれているピアノも本物ではなく、展示に利用されているモニュメント的な飾りものです。それで、窓の外には現在、子供たちの遊び場となっていると思われる公園のような広場があり、色とりどりの三角の旗がはためいてたりします。子供好きだったシューマンのことですから、今、このシューマンハウスの一部が小学校として使われて、休み時間にはその広場も子供たちの声で賑わっていることを思うと、シューマンさん、よかったですね、という気持ちになります。
 
ちなみに向かって左隣には台所だった、というお部屋がやはり殺風景な空間として残されています。表通り側は音楽サロンのほか、子供部屋や寝室でした。シューマンのこの仕事部屋と台所は裏側になります。仕事部屋が台所の隣でうるさくなかったのだろうか、と思ったり。古今東西、住宅事情とはそんなものなのかもしれません。シューマン夫妻が夫婦それぞれにピアノのある音楽室を持つことが出来たのは、ようやくデュッセルドルフシューマン最後の家となった住まいでのことでした。