あっ、バラに蕾が!

イメージ 1先週、大切な恩師のお一人が天に召されました。
 
ご葬儀翌日の朝、静かに降る雨模様の中、ふと庭に出て眺めてみると、何と!!!、夏の間、陽射しのもと、殆ど砂漠の植物と化していた剪定済みの枝ばった薔薇に、蕾がついているではありませんか!!
 
確かにその前の週くらいに、赤いひょろっとした新芽が出てきたなあ、とは思っていたのですが、こんなにも早くに緑色のしっかりした茎に姿を変えて、そして、こんなに膨らんだ蕾まで冠に戴くとは、驚いてしまいます。
 
バラの生命力、いつも励ましてくれるバラでしたが、今回も、このバラさんの思いやりに心打たれました・・・。恐らく、猛暑の合間にも、秋らしい涼風が吹いたりしているうちに、四季咲きか二季咲き(品種はよくわからないのです)のこのバラさんは、季節の変化を察知して、新たな花を咲かせる時期だとよんだのでしょう。そうです、いつの間にか季節は秋に入りつつあります。夜には賑やかなほど虫の声が聴こえるようになってきました。
 
ふと、このバラをいただいたオペラ公演の舞台袖に、先生が終演後すぐに他のお仲間の先生方と一緒に、いらして下さったときのことを思い出しました。
 
本当に不思議なバラ。このタイミングでニョキッと力強い蕾を見せられると、これからも前に向きに頑張っていかなければ!という思いにさせられます。いつものことながらバラさんにあっぱれ。そして、先生のご冥福を心からお祈りしたいと思います。