羊がたくさん・・・

路面電車がデュッセルドルフのライン川の橋を渡る。緑色の川辺を見下ろすと、何やら白いものが点在している。はて、何だろうか。目を凝らすと、どうも羊のように見える。でも川辺とはいえ、こんな街の中心にそんなことはありえない、と思った私は、それはモニュメントかイスではないかと考えた。それにしても気にかかったので、橋を渡った向こう側の停留所で下車して、川辺まで近づいてみた。それで驚いたことには、それらは本物の羊だったのだ!!!

カメラで撮影しているうちに、ピーという笛の音がして、途端にひつじさまの大移動が始まった。立っている私の前後左右を羊が行く行く・・・。下手に動いてぶつかってはいけないと思って、羊がみんな通り過ぎるまで、じっと立ち尽くしていた私でした。

遠くに見える笛を吹いた人は犬を連れていました。「アルプスの少女ハイジ」に出てくる羊飼いそのものですね。こんな光景が街中の川辺で見られるとはびっくり。何と言ってもデュッセルドルフは、ドイツ有数の日本企業の進出地で、メッセの街。そんな街にもこうしてのどかな光景、習慣が残っているところが、何ともドイツらしい、と思いました。