特別切符でノイシュヴァンシュタイン城へ

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10月3日は東西ドイツ統一記念日としてまだ歴史の浅い祝日だ。
前日の夜、部屋でインターネットを見ていて、ドイツ鉄道の広告を見つけた。ドイツ統一記念日のこの日だけ、どこまで行っても日帰りで25ユーロという特別乗車券が使えるという。予約はインターネットで前日の夜中の12時まで。さあ、大変、もう誰に連絡するのでもない、急いで、一人でどこに行けるか考えた。遠く北の果てハンブルクまで行ってみたかったが、電車での行き来だけで、せっかくの時間がつぶれてしまう。
まだ行っていない観光地で、程よく少しだけ遠いところってどこだろう?そうだ、かの観光名所ノイシュヴァンシュタイン城にはまだ行っていなかった。これで決まり。でもいったいどこの駅まで行けばよいか。この切符は予約のときに、きちんと乗車駅と下車駅を決めていないと買えないのだ。ガイドブックとインターネットを駆使してフュッセンというお城の最寄り駅を発見、無事、切符の予約が出来た。
次はノイシュヴァンシュタイン城の入場予約。これも予約しておかないと長蛇の列になっていたら、その日のうちに帰れなくなってしまうから大事だ。個人でも直接ノイシュヴァンシュタインの窓口にインターネットで予約ができた!
朝、早起きをして、いざ出発。アウグスブルクでローカル線に乗り換えるはずだったが、乗っていた特急列車が遅れていた。アウグスブルク到着寸然の車内放送で、「当列車の遅れは・・・分、残念ながらフュッセン方面行き各駅停車には間に合いません」、との味気ないインフォメーション。そんな~、だってこの切符は、決めた電車にしか乗れないので、違う列車に乗るときは切符が無効になる上、本数の少ない次の各駅停車を待って行ったのではお城の見学予約にも間に合わないし、見学時間も少ししかなくなってしまう。それでは予定が台無しだ。
しょうがない、それならアウグスブルクの街を観光して帰ろうかなあ、と気弱に列車を降りると、ひとりのおじさんが猛烈な勢いでホームを走り階段を駆け下りていく。ふと向こうの方のホームを見ると、なんだかローカル列車らしいオンボロの車両がまだ停まっている。もしかして、と思って私もそのおじさんを追うように全速力で走った。車内放送に反して、なんと、各駅停車は待っていてくれたのだった!!!よかった。
これで無事私は予定通りノイシュヴァンシュタイン城観光の1日を過ごせる事になった。
この写真は雨模様、強風で揺れるつり橋の上から、雨が小降りになり風のおさまった一瞬の隙に撮影した。