中秋の名月

一昨日、中秋の名月であるはずでしたが、全国的な雨で「見えません!」とニュースで聞きました。その通りでした。翌日、玄関先に出て夕涼みをするのが日課の飼い猫「茶々丸くん」を紐につないで(夜は見通しが悪く危険なので放し飼いにしません)表に出ると、なにやら煌々と明るいではありませんか。月もこうして台風一過のように澄み切った空に、そしてほぼ満月の形で現れると、本当に明るいものなのですね。野山を歩いて旅した、いにしえの人々には、それはさぞかし助けになったことだろう、と思いを馳せました。暗闇での月明かりは、道を示してくれることはもちろん、心の支えにもなったことでしょう。

松尾芭蕉も歩いて旅をしました。ドイツでもロマン派の詩人をはじめ、徒歩旅行の習慣があったようです。今でもドイツの人はよく歩く、という印象があります。郷に入っては郷に従えで、私も普段はあまり履かないスニーカーがドイツでは必需品になりました。