オペラの休憩時間

イメージ 1シュトゥットガルト滞在中ようやく一晩だけ、しかも最後の晩にオペラを見ることができました。演目は「トゥーランドット」でした。フィギュア・スケートの荒川静香さんが、このオペラからのテノールのアリア「誰も寝てはならぬ」にあわせて華麗なイナバウアーを披露して、トリノ・オリンピックで金メダルをとったとき、我が家ではトラ吉という猫が喜んでまねをしてそっくりかえりながら見ていました。残念ながらこのトラ吉は昨年夏に、若いのに亡くなってしまいました。トラ吉の好きだったオペラに、唯一、今回の旅で出会うことができるとは、また奇遇なものだなあと思いました。
 
写真はオペラの休憩時間の、外に張り出したバルコニーです。一番上の階のお席を8ユーロで事前に予約しておきました。日本の映画より安いくらいなのに、そのようなお席でも音響はすばらしく、十分楽しむことができます。学生時代もよく通ったお席です。今回は、練習や旅の疲れへの心配があり、二日後に自分の本番を控えたこの日に、本当に観劇に行けるか確信がなかったので、こういうお手軽なチケットを予約してお席を確保してありました。結果、やはり血が騒ぎ、疲れも忘れて出かけて行きました。休憩時間も含めて、いろいろ懐かしい光景でした。