教会前にて

イメージ 1リハーサル開始15分前、教会に着きました。前日の夜、バスから降りたとき、下の広場から見えたあの教会です。ウィーンで一番古い教会として有名な聖ルプレヒト教会。
 
小さな教会ですが、リハーサルの間、ドアの鍵をしめようかどうしようか、判断しなければならないほど、ひっきりなしに観光客が出入りしていました。どのガイドブックにもきっと出ているのでしょう。
 
ドナウ運河がすぐ向こう側にあります。聖ルプレヒトは塩を運ぶ商人の守護聖人とのことです。運河ですから塩の交易があったのでしょう。あのザルツブルクの街の守護聖人でもあるそうです。そうです、塩にまつわる街ですものね。
 
私たちのリハーサルは途中から、教会の管理人さんの発案もあり、ドアを一般にオープンで行うことになりました。ひと段落終わるまで、教会の木の椅子に腰掛けて聞いていかれるお客さんもいて、拍手までいただき、すっかり公開リハーサルに。ついでに、今日は明日の演奏会のリハーサルです、是非、明日もお出で下さい!とスピーチをときどき入れてしまいました!愉快な午後になりました。ただし、教会内はこの日はこの時間から電熱器の微々たる暖房がオンになったばかりで、非常に冷えました。観光客にオープンなので、ドアはひっきりなしに開きますし、寒さの中でどれだけできるか、サバイバルゲームのようでもありました。苛酷・・・笑・・・皆、よく頑張りました、と自分たちを誉めたいと思います。
 
ちなみに翌日の午後の演奏会のために、管理人さんはこのあと暖房をずっと入れたままにして次の日まで教会を可能な限り温めて下さいました。感謝です!それでも演奏会ホールのような完全暖房の施設のようにはいきませんので、ドレスの上や中にいろいろと暖かいものを着込んで演奏に臨ませていただきました。ウィーンでは教会でのコンサートでは演奏者がコートを来ていることも常だそうです。