雨上がりのサンスーシ新宮殿とチェツィーリエ館

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紅葉の美しい、まさに別世界のようなサンスーシ(「憂いなき」)宮殿と庭園を、雨の中の散策しました。終わりに、新宮殿にたどり着きました(写真一枚目)。雨も上がり、夕日に映える新宮殿です。帰途に着く街のバス乗り場近くから撮影しました。中国風の館から浴場のある古代ローマ風の館まで、多彩な建物のある庭園を散策しながら英気を養いました。

ベルリンからサンスーシ宮殿のあるポツダムまでは普通の電車(たしかSバーンだったと思います)が乗り入れています。ポツダム駅からサンスーシ宮殿へは、市内を走る路面電車に乗りました。ポツダムは歴史的な古い門なども残るきれいな街でした。

「ヴィルヘルム2世の音楽の間」も見て宮殿を満喫し帰途に、というとき、歴史上有名な「ポツダム会談」の行われたチェツィーリエ館に帰りに寄る事を思い付きました。夕暮れの中、市バスはユネスコの遺産に指定されている、小さな館の並ぶ石畳の道を途中、通りました。その石畳の区間は、速度時速10キロ(くらいだったと思います)という標識が出ていて、のろのろ運転になりました。石畳の劣化防止、周囲の古い館を振動から守る、などの目的があるのでしょう。

ささやかな家族のくつろぎの感じられる、豪奢ではないけれど、とても心豊かな趣のあるチェツィーリエ館(写真2枚目)。日頃の家族の居間を応接室に、寝室を要人のための部屋にかえるなどして、チャーチルトルーマンスターリンらの宿となり会談の場となったのです。各部屋の内装、家具をかえて会談に備えた様子が、会議前の様子を写した展示写真からうかがえました。歴史を大きく動かし、決定したそのような会談をも、私がこれまでに受けてきた多大なヨーロッパのHospitalité(フランス語:オスピタリテ、ロッシーニのオペラ「オリー伯爵」の中にも、この言葉が出てきました)、いわば家庭、個人レベルでの親切なおもてなし、が支えていたのです。会談の場となったお部屋からは湖が見え、何とも素敵でした。平和を大切に引き継がなければ、と思います。