明かりの灯ったふもとの街

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ノイシュヴァンシュタイン城の内部を見学して、徒歩で下界まで降りてくると、もう夕暮れ真近だった。写真は明かりの灯り始めたふもとのホーエンシュヴァンガウの街だ。どこかスイスの田舎街(いったことはないけれど)みたいだった。そういえばフュッセンからの各駅停車の列車の窓からは、雨に濡れて鮮やかさを増した緑の上で草を食む牛も見えて、アルプス地方みたいだなあ、と思ったのだった。おみやげ物のお店には大小様々なかわいいカウベルが並んでいた。

ノイシュヴァンシュタイン城は今やドイツ指折りの観光名所となり、訪れる人は後を絶たない。ルートヴィヒ2世はこのお城の建設のために莫大な費用を使い、責任を問われた。詳しい数字は知らないけれど、今となっては観光産業に貢献して、プラスマイナスゼロに、もしかしたらプラスに転じているのではないだろうか。ルートヴィヒ2世は、自分が世を去ったらお城を一般に公開することなく爆破してほしい、と語っていたそうだ。自分の夢の城に他者が踏み込むことが耐えられなかったらしい。でも借金の汚名も返上できて、訪問者も楽しんで帰るのですからよかったですよね、ルートヴィヒ2世さん!

オペラの本番近くに、こんなにブログ書いている暇があるのかって怒らないで下さい。これでもちょっと高貴な人になりきるために、お城を思い出したのですから・・・。それと今日の雨模様が、当時10月3日のノイシュヴァンシュタイン城行きが実現した、ドイツ東西統一記念日を彷彿とさせるのでした。