七五三と誕生日

11月3日文化の日。私の誕生日でもある。

ちょっと早いが、街で「七五三」を祝う家族がたくさん目に付いた。かわいい袴姿の坊やや、お振袖にぞうり姿のお嬢ちゃまたちがそぞろ歩く姿は、本当にかわいい。

・・・私の3歳の時の「七五三」の逸話・・・
なぜかシックに黒のベルベットのワンピースとおそろいの帽子(羽つき)という洋装で神社に連れて行かれた3歳の私は、周りのお坊ちゃんお嬢ちゃんたちが着物を着て、千歳飴をぶら下げている「定番スタイル」を察知、それとは違う自分の出で立ちに憤ったそうだ。父は海外に出張中、かわりに写真を撮ってあげよう、という叔父に向かって、「いやだ」の一点張りだったとのこと。随分意志のはっきりした子だね、とあきれられたようで・・・。黒いベルベットで帽子つきなんて、ずいぶん大人っぽいお洒落をさせてもらったのに、自分では覚えていない、幼い日の無礼講だった。

ドイツで講習会に参加していたとき、ちょうど誕生日を迎えた仲間がいた。本人がパン屋さんの菓子パンが大きくなったようなケーキを買ってきて、プラスチックのナイフで皆に切り分けて振舞ってくれた。誕生日の本人がこうして皆に振舞うのはドイツの習慣のようだった。日本では11月3日は祝日。のんびり休んでしまって、今年はそれをせずに終わってしまいそうだ。反省。