続:アンデルセン童話

秋晴れの空の下、非常勤勤務をよいことに今日はオフ!! 自転車散歩で、ついに多忙を押して図書館へ。(児童図書館でなくもうちょっと遠い市立図書館まで。)もちろんめざすはアンデルセン

アンデルセンの童話は、ドイツのグリム童話と違って、アンデルセン個人による創作である。
同じ北欧出身の画家オルセンの挿絵の入った日本語訳が一番気に入った。他に、一話ごとの背景を読み解くコメントのついた「アンデルセンの呪い」と題された本もあった。「アンデルセン 生涯と作品」と合計3冊が今日の収穫。やはり「赤い靴」は恐い。踊りつかれた少女の足は靴ごと切り落とされ、その後、切り落とされた足はそのまま踊り続けてかけっていった、というのだ。少女は最後は死んでしまう。欲望に取り付かれた者の最期を象徴的に描いている、とのコメントがついていた。

他にも美術の本で、もうすぐ演奏会で歌うベルクの作品の時代の、ウィーンの分離派などの絵を眺め、本業の音楽関連のおもしろい本も見つけた。

「バッハの街 マルティン・ペツォルト」鈴木雅明監修
ペツォルトさんのバッハ解釈のお話は、留学中に参加したバッハ週間の歌の講習会で、毎朝開かれた勉強会(シンポジウム)みたいな場に居合わせて、辞書を片手に耳を傾けた経験もあったから、こんな近所の図書館で出くわして嬉しくなった。

ウェーベルン 西洋音楽史のプリズム」岡部真一郎著
これはレーガーやシェーンベルクの関係にも触れていて、今、手がけているプログラム解説の執筆の勢いに駆られて、オフの日にも関わらず、拾い読み、得るところがあった。