ドイツのさくらんぼ

ドイツには、「ドイツのさくらんぼ(Deutsche Kirsche)」という種類のさくらんぼがあります。アメリカンチェリーのようにダークな色合いですが、赤みは殆どなく、濃い紫色です。7月のドイツではこれを食することができました!市場では、ひとりでも一日二日で食べられるくらいの量をはかり売りで買うことができます。これは本当においしいです。日本の山形のさくらんぼも美味ですが、そのあっさりしたおいしさとは対照的な、濃厚な味がします。春にブドウ畑に煙るように咲いたあの白い花の木に、こうしてさくらんぼが実るのです。

ところで、最近、日本のスーパーでも透明なプラスチックの器に、皮をむいて食べやすい大きさに切ってあるカットフルーツが売られているのが目に留まります。パイナップル、すいか、メロンなどです。

このようにパックに入ったカットフルーツを私は、久しぶりに入ったドイツのスーパーでもよく見かけました。さらにひとつのパックのなかにフルーツポンチの具のように、いろいろな種類のフルーツが混ざっているものもあって、駅の売店で買って、電車の中でお食事かおやつに食べている人もいたほどでした。

特別な旅行や移動のときの栄養補給を別にすれば、フルーツをむいたり切ったりして食べるくらいの余裕は、さすがの現代人でも持っていたいものです・・・。もっともドイツでは、果物の皮をむくと驚かれたり、怒られたりもします。皮のところに栄養や繊維質があるのに!と。