お祝いの花アマリリス

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最近、アマリリスの球根の鉢植えが、500円玉とちょっとくらいのお値段で売られていたので、箱に入ってたくさん積み上げられた中から、ひとつ買ってきた。近いうちに芽が出て来るそうで楽しみにしているが、今のところまだ何も出てこない。

マリリス、ねぎのような緑で細長~い茎のような葉の一番先に、赤や白や、種類に応じた色の花がついて咲く。

ドイツの花屋でもクリスマス、年末年始シーズンになると、急にこの花が目立ったことを思い出し、懐かしくなった。

マリリスはお祝いのお花として愛されている。

写真は、ベルリンでのバッハの稽古期間、2週間通った美しく紅葉した並木道。ここを歩いていると、角を曲がってきた自家用車の天井というか屋上からストン、と何かが道に落ちた。花束だ。あれっと思うと、運転していた人も気がついて車を止めて降りてきた。女の人だった。

きれいなお花ですね、と話しかけた。そう、そこにもたくさんのほかのお花に混ざって、すっと長く顔を出した咲きかけのアマリリスが一本入っていた。何でも、今日は、おじいちゃんのお誕生日で家族でこれからお祝い、ということだった。アマリリス、綺麗ですね、といったら、そう、これはお祝いの時の特別のお花よ、と教えてくれた。

私の住んでいた部屋の大家さんのおばあちゃんも、アマリリスは新年によく飾る、お祝いのお花、といっていた。

このように、少なくともドイツではお祝い、晴れの場に使われるお花、アマリリス

その名前を私が始めて知ったのは、声楽を始めて間もない頃、古典イタリア歌曲「アマリッリ」を勉強したときだっただろう。

今ではこうして近所のホームセンターに家庭園芸用に売られたりしている。毎年花をつけるそうで、いろいろな思い出と共に、これからの楽しみにしようと思う。