リサイタルに向けて~歴史や数学???~

5月のリサイタルに向けて、準備を進める日々。目下、暗譜の山。何となく覚えているようなものも、やはり意識的な暗記のような作業も必要になり、たまには複雑な構成を整理して覚えるのに、部分部分に記号をつけていくうちに、数式のようなメモを欄外に書くことになる。
α+{a1+b1}+{c1+b2}+{(a1'+c1')+b3}=第○△曲(ヴォルフのスペイン歌曲集)
・・・これって数学?!?!・・・

ところで、今回プログラムをウィーンにゆかりの作曲家でまとめたことから、ウィーンについても改めて調べたり、読んだりする機会となっている。昔、最初にウィーンを訪れた際に手にしていていたガイドブック(正確には分厚いガイドブックからオーストリアの部分を切り取って分冊状にしたもの)を眺めていて気が付いたことがある。

ウィーンのハイドンの家。ここでハイドンはオラトリオ『四季』や『天地創造』を作曲し、亡くなる1809年まで住んだ、というようなことが書いてある。1809年といえば、その翌年1810年にはローベルト・シューマンが生まれる。ショパンも同じ年の生まれだ。また、1811年にはリスト、1813年にはワーグナーも誕生した。世代交代というには、没年と成年の重複では間がありすぎるけれど、こんな風にハイドンとロマン派の作曲家たちの生きた時代が続いている、ということに、改めて不思議な感覚を覚えた。

人類の歴史はこうして紡がれていく・・・。