ベルリンのフンボルト大学

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ベルリンのウンター・デン・リンデン大通りに面したフンボルト大学です。抜けるような青空にひきつけられます。バッハの「ヨハネ受難曲」では、受難の出来事を締め括る最後の長大な合唱曲Ruht wohlのあとに、天国的に響く美しいコラールが付いています。重いテーマを演出付きで歌い演じても、このコラールが付いていることで、救われる思いがしたものです。青い空を美しいと思うとき、ふとそんなことも思い出します。

大学前に広がる本の露店市で本を見ている人たちもこの写真に写っています。大変歴史のある大学ですが、私はベルリンでの稽古期間中、お昼によくここの学食にお邪魔して、栄養はもちろんですが、学生の私のお財布は随分助けられました。同じ大通りで、この大学の並びには、ベルリン国立図書館があります。私の抱えていた博士研究のため、練習の合間、大抵は午前中にこの図書館にも足しげく通って、シューマンの自筆譜にもじかに対面しました。「ヨハネ受難曲」公演のプロジェクトのおかげでベルリンに滞在できることになったのですから、元をたどれば、作曲家バッハさんにほとほと感謝です。シューマンも、当時のバッハ全集刊行に携わるなど、バッハさんをとても尊敬していました。