教会の日時計

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これはシュトゥットガルト市内のバート・カンシュタットという地区にある教会の壁にあった日時計です。

この教会にはバッハのカンタータ120番の解説演奏会でアルトのソロを務めた思い出があります。アリア全体がコロラトゥーラのパッセージからできているような曲ですが、技巧を誇示することが目的ではなく、何か内的な心の躍動の表現のように、それらが歌詞の内容と結びついたこのアリアは、とても暖かな気持ちを与えてくれます。

シュトゥットガルトの街の中心の教会は、私の留学中、ちょうど修復工事の最中でいつも閉まっていました。その間、ヘルムート・リリングさんの率いるシュトゥットガルト・バッハ・アカデミーが主催する恒例のバッハ週間のカンタータ演奏会は、街中の各地区の教会を毎日転々としながら行われ、演奏者も聴衆も、日々、地図を片手に違う教会を訪れる楽しみがありました。現在は、修復中だった街の中心の教会が再オープンしたので、また一所でのバッハ週間となったようです。