ハーブ、薬草の効能

ドイツ家庭ではハーブが料理にふんだんに使われる。テレビの料理番組を見ていても、お肉のローストに、あれやこれやハーブの名が出てきて、張り切って見ていても、途中で訳が分からなくなってしまうほどだった。

日本でもお料理にいろいろな香り物は使われるが、ドイツにはドイツ特有のハーブがやはりあった。

日本ではカモミール、ミント、レモングラスくらいしか知らなかったハーブティ。ドイツではそれらに並んでウイキョウ(Fenchel「フェンヒェル」)のお茶もティーバックになって棚に並んでいた。香りが強すぎず、さわやかで、気に入って飲んでいた。あるときドイツ人の来訪者に、何を飲む?と聞いたとき、選択枝にこのお茶の名も入れて聞いたら、「それは子供のとき、お腹の調子を崩すたびに飲まされたお茶だから、嫌いになった!」と言われて、はじめて私はウイキョウの効能を知ったのだった。

ちなみにこのウイキョウは、スーパーの野菜コーナーでは、ま~るいソフトボールくらいの大きさの根菜としてもお目にかかる。これはスープにしたりするのだそうだ。

ハーブキャンディにも発見があった。
「ザルバイ」と発音されるSalbeiは、日本でいうサルビアのことだ。葉が薬用に使われるとのこと、これは喉によいのだそうで、ハーブキャンディーになっている。いろいろなハーブがミックスされた中にもはいっているが、ドイツには、このザルバイだけのキャンディもあって、そのシュガーフリーのシリーズは、フランスのアルト歌手ナタリー・シュトゥッツマンさんもご愛用で、マスタークラスの折、教えていただいた。