2006-01-01から1年間の記事一覧

ぶどう畑の丘に咲く花

今年の桜は早くに咲きました。何となく色がいつもより白っぽく見えるのは、まだ寒いので、気分のせいでしょうか。シュトゥットガルトの州立図書館(Landesbibliothek)の前には日本のソメイヨシノが2、3本あって、その下を通って一瞬のお花見を学校の行き帰り…

お国はどちら

ドイツは歴史的に複数の公国、もっと遡ると複数の民族の集まってできた国です。 バーデン・ヴュルッテンベルク州は、もともとこの州の土地にあったバーデン公国とヴュルッテンベルク公国の名をとった呼び名です。だから、だれも自分が「バーデン・ヴュルッテ…

浅草の風景

今日は、ドイツからいらしている先生のご家族が来日中につき、午後から浅草にご案内しました。道中、難しいご質問がたくさん私に投げかけられました。 ー浅草寺の本堂の柱や天井の枠などが朱色なのは何故なのか ー卍の印は何を意味するのか ーおみくじは一度…

太陽のあたたかさ

昨夜はきれいな星が出ていました。 今日はお天気もよく、外に出ると陽の光で背中がすぐにあたたまります。 太陽の力ってすごいですね。 地球が宇宙の星のひとつだということ、自分も大きな宇宙のなかのひとつの存在なのだということ、などなど、ふと思う瞬間…

ジュリアス・シーザーの思い出と共に

ジュリアス・シーザーがポンペイウスの骨壷を前にして、「昨日までの覇者も、今日はこうして塵となり骨壷におさめられるか」と、一人歌うシーンがあった。 これは中学か高校のときに暗記させられた平家物語の有名な次の部分にそっくりだ。 祗園精舎の鐘の声…

梅にうぐいす~ドイツリートの感性

朝、まだ起きる前に、窓の外から「ホー、ホケキョッ!」ときれいな声が聞こえます。うぐいすが鳴いているのです。紅梅も咲いています。いい季節です。家に居ながらにして、こうしてうぐいすの声も聞けるのは幸せす。 自然の音に耳を傾けることと、ドイツリー…

靖国通り散歩

昨日、市ヶ谷から靖国通りをひたすらに九段下方面に向かって歩いた。 昔の学校帰りの寄り道の楽しみだったシェ・リュイというジェラート屋さんに立ち寄ろうと思ったけれど、残念ながらもうなくなっていた。 それからcafe de crieがこの通りには何軒もあるこ…

太陽と土と

シエナの街は全体にレンガ色。シエナという赤土色の絵の具の色は、このシエナの土の成分から出るそうだ。真夏の太陽の下、この色の街を歩いた記憶は鮮烈で、折に触れて思い出す。 こんな所で生まれ、街で育ち、働いて人生を終える人もいるのだと思うと、自分…

ローマとシエナの街のシンボル

イタリアのシエナの街にはあちこちに、人間の二人の子供が狼のお乳を飲んでいる姿の像があります。これは、知る人ぞ知る伝説で、狼に育てられたというロムルスとレムスという双子の兄弟です。写真の右上、柱の上にもあります。これはシエナの街のドゥオーモ…

Staatlich: 国立、州立、市立ということ

シュトゥットガルト歌劇場の日本公演が2月中旬に渋谷のオーチャードホールでありました。この公演のお手ごろなチケットを事前に買いはぐれたので、当日券を求めて、劇場窓口へ。そこで、当日券が全部売り切れたときには立見席が出ることを知りました。2日足…

洗面台 Das Waschbecken

今日は、私が大学のお仕事の一貫で、授業で通訳を承っているドイツ人の先生から、官舎のWaschbeckenのお湯の出方がおかしい、ガタガタ揺れているので、このままだとお湯がそのうちに噴出すかもしれないから、至急、大学の事務所に連絡してほしい、とお電話が…

チーズの免許証

何年も前になるが、初夢におもしろい夢を見た。 名前を呼ばれるのを待っているような待合室。そこで、自分の名が呼ばれて何かをもらいにいく。手にしてみると、それはチーズ鑑定の免許証だった。ワインのソムリエのように、チーズを判別できる能力に対して出…

シューマンの語らったカフェ

ローベルト・シューマンは結婚当初ライプチヒに住んだ。この街のカフェ・バウムに、シューマンは仲間と集っては音楽談義に花を咲かせ、ついには音楽雑誌を主宰、刊行するに至った。写真はこのカフェの、シューマンが仲間と囲んでいたテーブルだ。今もこの一角…

おんぶする猫

1月23日、昨年審査を終えた博士論文を、義務である国会図書館提出用の製本をすべく、馴染みのあった三田の製本業者に持ち込み、24日水戸に祖母のベットを訪ね、25日上野の学校に出勤するも全日の悪寒の後、夕方には発熱、職場では知恵熱?!と仰って頂いたも…

カルメンのこと

昨年末、部屋の片付けをしながら、ふと昔?!、オペラに出たときに買った名作オペラブックス「カルメン」が出てきた。そのときはメルセデスという役だったけれど、なんとなく、新しい年はカルメンを歌うようなこともあるような気がして、その出てきた本を手に…

Heilige Drei Koenige

ドイツでは12月25、26日のクリスマス第1、第2祝日を終えても、1月の6日ごろにある"Heilige Drei Koenige"(東方の三博士)の祝日までは、クリスマス休暇のように意識されています。クリスマス飾りもクリスマスツリーからイエスの誕生物語の人形飾りまですべ…

シューマンの記念の年

今年2006年はロベルト・シューマンの没後150年です。 私はシューマンさんとはお付き合いが長いので、今年は、たくさんシューマンを歌いたいと思っています。最初の予定は4月30日(日)14時開演の演奏会です。写真はシューマンの故郷、旧東ドイツのザクセン地…

第九後日談

昨年の暮れには、お正月に向けて私も買い物の手伝いで、何度となく近所のスーパーへ行きました。そうすると聞こえてくるのはベートーヴェン第九のBGMでした。多少ポピュラーっぽく歌なしで編曲されたバージョンですが、なぜか、テノールとバスと一緒にアルト…

2006年お正月に

皆様あけましておめでとうございます。 昨年2005年の流行ブログブームにのって私も挑戦、写真が手軽に掲載できる機能に魅せられ、留学中などに撮ってきた写真を整理しながら、思い出や文化の比較など、思いのままに綴ってきました。 今年は新たなブログを、…