文化慣習

蔵のまちからも山!

蔵のまちからもこうして遠くに青い山並みが垣間見える。松本はどこに居てもこうして通りの向こうに山の見える街だ。 これから何かお土産を探しながら、駅に向かう周遊バス「タウンスニーカー」を待つところ。 シンガーミシンのアンティークが店先にあり、ふ…

信州松本の風

松本は盆地で、夏は暑く、冬は寒い、と昔、地理の時間に習った。それでも、やはり駅に降り立ってみると、どこか高原に似たさわやかな信州の風を感じる。 今回、私の人生初めての松本への旅の発端は、サイトウキネンフェスティヴァル訪問だった。もう歴史の長…

松島にて

旧来からの霊験あらたかな土地で、もともと寺院のあった松島の歴史を続ける意図で、伊達政宗は瑞巌寺を建立した。松尾芭蕉の『奥の細道』の時代には瑞巌寺もすでにあった。松島はこうして瑞巌寺と一体となり、今に至るまで観光名所として親しまれ、日本三景…

ブラームスの徒歩旅行

ブラームスはライン河沿いの徒歩旅行を好み、何度も歩いて旅をした。彼の最初のライン徒歩旅行は1853年で、9月1日にボンの近郊メーレムにダイヒマン一家を訪ねた。この一家が、ヨーゼフ・ヨアヒムがそもそも強く望んでいたことであったが、ブラームスをデュ…

猫城発見!

昨年、シュトゥットガルトからボンへ列車で向かった折の車窓から撮った写真に、今更ながら「猫城」が写っているのを確認した。右側のズームアップ画像でわかるように正面に細い丸い塔が先の尖った屋根をして立っているのが目印になる。このドイツ西部を北上…

ニーベルングの町ヴォルムス

行ってみたい町ヴォルムス。ここはワーグナーの「ニーベルングの指輪」のもとにもなっている叙事詩「ニーベルングの歌」の舞台となっている街だ。いまやネット社会、インターネットで調べても、この町の写真などを簡単に見ることが出来る。歴史的建造物の多…

祈り~毘沙門様の前で~

写真は、昨日、打ち合せに出向いた神楽坂からの帰り道、飯田橋駅に向かう途上で立ち寄った、神楽坂毘沙門天にて撮影。阿吽(あ・うん)の虎であります。写真右が、本殿に向かって右側にある阿(あ)の虎、写真左が、本殿に向かって左側にある吽(うん)の虎…

よき知らせを受けた土地

私が留学していたシュトゥットガルトはドイツの南西部、バーデン・ウュルッテンベルク州の州都です。1864年、借金に追われてウィーンから抜け出して逃亡の旅をしていたワーグナーは、その途上、たまたまシュトゥットガルト滞在時に、バイエルン王ルートヴィ…

風力発電!~レーベユンからの教訓~

いまや日本でも話題の風力発電。今年は3月11日の大地震と原発の不具合以来、エネルギーの問題が火急の課題として浮上した。 写真は昨秋、ドイツ、レーベユンで開かれた国際カール・レーヴェ祭の最終日、帰途につく車に乗り込むときに撮った風景。遠くにあっ…

幻のオーギョーチィ(愛玉子)

東京藝大近く、正門を出て、日暮里方面へ歩き、言問通りを渡ると、ほどなく右手に小さな「愛玉子」の看板が出ているお店がある。表にはガラスケースも出て、デザートのようなものが(かなり古いデザインで・・・)飾られている。よく見ると、「オーギョーチ…

聖書のお話

シューマンとカール・レーヴェは、シューマンのほうが14歳若いが同時代に生きた同時代人であった。 シューマンの主宰した「新音楽時報」の最初の号に、カール・レーヴェのオラトリオ「青銅の蛇 Die ehrne Schlange」についての文章が(シューマンの筆ではな…

地震のある国に生まれて

ドイツに留学していたとき、親しく話し相手になって下さって、今でも1分13円という国際電話サービスを利用して時々私がかける電話の相手をして下さる、ドイツ人のおばさまがいる。 その方が、以前、私の留学中に、ボンで開催された日本文化に関する展示を、…

トーマス教会での安らぎ

ライプツィヒのトーマス教会。前の祭壇、右側の床にはバッハのお墓もある。このときは、夕刻の礼拝の前なので、そこへ見学に入ることはできなかったが、10年くらい前に一度見たことがある。 先の記事のゲヴァントハウス演奏会の当日券を入手したあと、開演時…

ライプツィヒの包容力

写真は夕暮れ時のライプツィヒ、ゲヴァントハウスと、ライプツィヒ大学の高層ビル。ここには写っていないが、向かい側にはライプツィヒ歌劇場もある。 ライプツィヒ大学に私はまだ足を踏み入れたことがないが、高層ビルで大層モダンな大学である。ドイツより…

ウェディング・ケーキ

ケーキ屋さんのショーウィンドウに、こんな可愛らしいウェディング・ケーキが飾られていました。ライプツィヒのシューマンハウスまで歩いていた道の途中にあり、思わずシャッターを切りました。新郎新婦姿の男女が座り、黄色い薔薇をかたどった、砂糖菓子で…

薬用サルビア

ドイツには薬用サルビアを使ったキャンディーやお茶がある。いわゆるハーブキャンディ、ハーブティのひとつだ。日本には、「サルビアは赤い花だわ!」と始まる情熱的な歌曲もあり、真っ赤な花のイメージだが、このドイツの薬用に使われるサルビアは、パッケ…

ボンの王立博物館は恐竜展

かねがね私は恐竜にとてもロマンを感じる。 人類の存在以前に地球上に広く存在し、そしていつの日か絶滅した。 先行きのわからない人類の先輩のようにも思えるし、その進化の過程には夢もある。 ボン王立博物館ではちょうど恐竜展を開催していて、大人に連れ…

昔、何に使ったんだろう

ベートーヴェン生家の中庭側の壁に不思議な装置が見えます。 これは何に使ったものなのか、見学したときはドイツ人の旧友が一緒でしたが、わかりませんでした。 中にいたおしゃべり好きなベートーヴェンハウスのガイドのおじいさんに聞けばよかったのに、忘…

お花にレストラン

演奏会後のことまでは頭が回らず、何も計画していませんでしたが、いざ終わってみるとお腹が空いた、ということで、共演のピアニストご夫妻とご一緒に、夜10時半を過ぎても入ることのできるレストランを探しました。 ベートーヴェンハウスの方から前もって何…

ラインの山城

これもライン河対岸に見えた山城です。 こういうところがホテルになっている場合もあるようです。 いつかそんなのんびりとした旅をしてみたいものです。

ライン河、お天気もよく、船

帰路も列車はまたライン河辺へ出ました。 お天気もよくなってきて、貨物船と対岸のお城が見えます。 何度通っても、この路線で私は必ず席を立って、列車のデッキの窓から写真撮影を始めてしまいます。飛行機で何度乗っても下界の様子を見るのが好きなのと共…

ドイツの列車二等車

日本のJRにあたるような、ドイツのドイツ鉄道の列車内はとても綺麗です。写真は二等車。それでこんな風ですから、一等車はどうなってしまうのでしょう。二等車の旅で充分に快適です。ちなみに三等車はありません。 そしてドイツの鉄道は線路の幅が広いのか…

オペラの休憩時間

シュトゥットガルト滞在中ようやく一晩だけ、しかも最後の晩にオペラを見ることができました。演目は「トゥーランドット」でした。フィギュア・スケートの荒川静香さんが、このオペラからのテノールのアリア「誰も寝てはならぬ」にあわせて華麗なイナバウア…

ユキノハナ

これは辞書では「ユキノハナ」と訳されている、ドイツの春の始まりを象徴する花、シュネーグレックヒェン (Schneegloeckchen)。直訳すると「雪の小鐘」という意味になる。その通り、小さい白い鐘がぶら下がっているような、春の地面に咲く、可愛らしい花だ…

バート・ゴーデスベルクの日本料理レストラン

写真はボン郊外のバート・ゴーデスベルク(Bad Godesberg)地区にある、山の上のお城ゴーデスブルク(Godesburg)。 この地区を、シューマンも1851、52年ごろ、静養のためにクラーラと共に訪れていた。 ここのミヒャエル広場にある日本料理レストラン上条さん…

お墓の庭師

ヨーロッパのお墓は、人々の散策のルートに入っているほど、美しく手入れされている。これから本格的な春に向けて、お墓専用の庭師の車が、ちょうどシューマンの墓地の前の小さな広場に乗り付けていた。きれいなお花を植えたり、お手入れがなされて、美しく…

レオニダスのチョコレート~復活祭休日第一日に~

ベルギーのチョコレート老舗レオニダスのことは前にも書いた。 今回、ドイツ、ボンへの旅は、飛行機がアムステルダム経由だった。乗り継ぎに時間のあった帰りに、飛行場内を散策していると、この懐かしいレオニダスのチョコレート売り場に出くわした。 以前…

AUという村

先の記事のエンガディン・トルテのおかげでスイスを思い出し、想いがヨーロッパに飛んだ。 ところで、スイスのお隣、オーストリアの山村にAUという村がある。これを私は、ヘルマン・プライがかつて始めたオーストリアの山村シュヴァルツェンベルクでのシュー…

エンガディン・トルテ

先日、東京麹町にある母校に恩師を訪ねた。その折、近くで手土産を、と思ってあたりを見回す。ちょうどビルから通りに出てきて、タバコを吸って休憩なさろうという方に、「この辺にケーキ屋さん、ありませんか?」と聞いてみた。するとすぐ近くに、有名なパ…

ウィーンで買った足の保湿クリーム

風邪だから部屋でじっとしている。でもそう何時間も眠れるわけでもない。じきに部屋の中の物色が始まる・・・。これはなんだったかな、と引き出しの中から見覚えのあるものがころりと出てくる。 そう、ウィーンにマスタークラスで2週間滞在したとき、購入し…